知っておいたほうがいい任意売却の現実とは
住宅ローンの支払いが困難になると、家を手放すことも考えていくことになりますが、競売では相場よりもかなり安く買いたたかれてしまいますし、家を手放しても残債が多く残ることになります。
そこで、より相場に近い価格で家を売却できる任意売却が選ばれることも増えてきました。
任意売却をする際は、専門野業者に依頼することが多くなっていますが、この場合もそれほど実績がないにかかわらず、集客のために任意売却を謳っている業者もあるとされていますので、依頼前には業者の実績や信頼性の高さはしっかりと確認しておきましょう。
任意売却は競売よりも高く売れるので残債が少なくなることや、周囲に気づかれずに手続きができるなど様々なメリットがあります。
デメリットとしては、住宅ローンが滞納したという情報が信用情報機関に登録される可能性があるということです。
そうなると、その後はしばらくはローンを組んだりカードを作ったりすることが難しくなります。
実際に手続きをする場合は、メリットだけではなくデメリットや現実的な問題もしっかりと理解しておくことが大切です。
任意売却のリスクを避けて集客に結びつける
任意売却は住宅ローンが残っている段階で金融機関の合意を得て売却する方法で、売却後もローンが残ってしまう物件です。
任意売却物件は競売物件の一歩手前、瑕疵担保責任があるなど誤解されやすいため、売買でもリスクが感じられますが、実は通常売買とさほど変わらないと考えてよいとされています。
それでも、ユーザー側は不安に感じるため、丁寧に説明することで集客に結び付けたいものです。
任意売却物件を扱う場合は、いくつか注意点があります。
まずは、売買成立までに時間を要することがあるということです。
販売期間が限定されることに加え、債務者や金融機関はなるべく高く売却したいと考える一方、債権者側は早く売却することを優先する思惑が一致しない場合があるからです。
そして、任意売却物件を購入する側は、市場価格よりも2割以上安く購入することが大切です。
これは、将来的に転売する場合に、かかってくる費用を見積もるとおおむね2割程度となるため、収支のバランス考えてのことです。